
こんにちは、広告運用を軸にマーケターのキャリアを作るマサユキです(fa-twitter@masa_blogra)
2021年1月末付けで、約7年働いた今の会社を退職することになりました。7年務めた会社は、株式会社ギャプライズという東京のWEBマーケティングのコンサルティング会社です。
僕はギャプライズで、デジタル広告を運用する部署に所属してました。
そんなギャプライズを退職し、2月からはAI業界の事業会社の自社マーケティング担当として働き始めます。
せっかくなので、ギャプライズに入社してから退職するまでの経緯、そして今後の僕のキャリアについても残しておこうと思います。(会社から許可もらってます)
株式会社ギャプライズの紹介
まず、簡単にギャプライズの紹介です。
公式サイト:株式会社ギャプライズ
株式会社ギャプライズは、WEBマーケティングのコンサルティング会社です。
業界内では、ランディングページ(LPO)制作や、海外の最先端マーケティングツールを多く扱ってることで特に有名ですね。
ブロガー界では、SimilarWebなんかが有名でしょうか。
なぜギャプライズに入社したのか
僕の最初のキャリアは、楽天グループの営業から始まりました。
サービスの利用促進のために、毎日毎日電話を架けまくってました。
1日の架電数は70件くらいだったかなと思います。
ただ、営業っていう仕事が自分に合ってなかったのか、とにかく毎日疲弊してました。
社会人になったばかりだし頑張らなきゃ!ていう焦りと、不向きでストレス過多な仕事とのせめぎあいを続け、結局パニック障害を発症してしましました。
病名が判明するのは次の会社に入社した後でしたが、結局退職することになりました。
有名企業の一員になれたことは嬉しかったですし、待遇も悪くなかったのですが、最初の会社でこんな事になってしまいかなり不完全燃焼でした。
そして次の仕事を探し始め、目を付けたのがWEBマーケティング系の職種です。
- WEB業界は伸びている
- ゴリゴリした営業系じゃない
- 楽天時にWEBについて考える機会があった
ただし、完全に未経験業界だったので、待遇を下げてでも潜り込むことを優先しました。
なので、いくつかの会社ではバイトからでもいいと自分から交渉しました。
そして、最初に内定が出たのがギャプライズでした。
面接の時に社員の人が楽しそうに仕事をしていたので、ここなら楽しくできそうだと思い入社することにしました。
入社時はアルバイトで勤務しつつ、勤務態度に問題なければ正社員への登用という形で落ち着きました。
ここから、僕のギャプライズでの大活躍が始まりますよ!
入社〜3年目。いきなりの暗黒時代
パニック障害が再発しました
・・・/(^o^)\
しかも、入社して1ヶ月目くらいに・・・
未経験だけどこれから勉強して戦力になってやる!って意気込んでた矢先このザマです。
いきなり、WEBマーケターとしてのキャリア構築に失敗してしまい、当時は本当に絶望してました。
別に負担がかかる業務は全然無かったんですが、急な環境変化だったのと、最初に発症した時は治療も何もしてなかったですし再発して当たり前ですね・・・
この時初めて、パニック障害と診断されました。
当時のチームメンバーと採用してくれた上司には本当に申し訳なかったです。
あまりにも申し訳なさすぎて、当時は退職も考えてましたしクビも覚悟してました。
でも、チームメンバー全員がとても暖かくて、うまく動けない自分をフォローしつつ見守ってくれました。
おかげで、想定してた業務はできなかったですが、負担の無い範囲で仕事ができました。
2ヶ月目くらいから案件を受け持ってはいたものの、体調が悪かったので負担の少ない下記業務が大半でした。
- 他の運用者のヘルプ
- レポートや数値の管理
業務としては簡単なものでしたが、今振り返ると数年後の自分のポジションが確立するまでのフラグだったのかなと思います。
3年目〜5年目。安定期からの急成長
パニック障害も落ち着いたので、少しずつ業務量を増やしていきました。
従来の事務作業に加え、クライアントワークの比重が一気に増えていきました。
実質、ここらへんが自分の広告運用者としてのスタートだったと思います。
この時期に経験した案件のおかげで、広告運用力+思考力が大幅に強化されました。
1つの案件を徹底的に掘り下げ、勝てるポイントを見つけていく
これが当時僕が考えていたことでした。
後に、自分の運用スタイルの土台となるキッカケを見つけた転換期でもありました。
5年目〜退職。キャリアの転換期
パニック障害は完全に完治し、平穏な日常を取り戻しました。
担当する案件の数や規模感も更に加速し、かなり多くの案件を担当してました。
成果を出すコツもつかんだので、担当案件のほとんどは好調でした。
そして、事務作業もずっと続けていたおかげか、広告運用以外にもバックオフィス系業務ができる人みたいなポジションになってました。
更に、新しい人も増えて教育やアドバイザー的な業務もやるようになってました。
感謝されることも増え、パニック障害で完全に喪失していた自信を取り戻すことができました。
アルバイトではあったものの、既にこの頃の仕事量とレベルは正社員と同等だったと思います(完全に同じではないけど)
なぜ辞めたのか
仕事は順調でしたし、正社員への登用の話も進んでました。
でも、色々な業務を経験していくうちにこんな考えを持つようになりました。
チームメンバーも魅力的だし、きっとこれからも楽しく仕事できると思う。でも、居心地の良いこの環境に居続けていいのだろうか?
会社の外に出たら、自分はどんな評価を受けるんだろうか?
自分のビジネスマンとしての市場価値はどれくらいなんだろうか?
WEBマーケターとしてのキャリアをギャプライズだけで終えていいのだろうか?
そして、転職やキャリア論の情報収集をしていくうちに、自分なりに下記の結論を出すに至りました。
- 色々な会社を経験した方がいい
- どこでも通用する人材になる意識を持つ
- 自分より若く優秀な人がドンドン増えてくる
- ビジネスマンとしての賞味期限は日に日に短くなる
- 年齢が上がるほど身動きが取れなくなり、その時が来た時はもう遅い
- 今のうちから人材業界のトレンドに乗って備えておく(特にジョブ型雇用)
そんなこんなで、最終的にギャプライズを卒業し新天地に移る決断をしました。
選んだ職種と業界
fa-check職種
マーケティングのままですが、広告運用・SEO・サイト改善・セミナー登壇など横の幅を増やすことにしました。
特に、広告以外は注力していく予定です。
fa-check会社
会社を選ぶとしたら、大きく分けて2パターンあります。
- 別のマーケティング支援会社
- 事業会社のマーケティング担当
支援会社の場合、クライアントワークがキャリアの軸になります。
一般社員の場合、業務は今まで通りどこかのクライアントのマーケティングの一部を支援します。
支援会社なので専門領域を深堀りできますが、マーケティングの一部を支援するのがミッションなのでマーケティング全体を見渡すのは難しいです。
昇進した場合、支援会社としてクライアントをコンスタントに獲得しつつ売上アップさせるのがミッションになりそうです。
事業会社の場合、自社商材の利用促進がキャリアの軸になります。
一般社員の場合、様々な部署と連携して自社商材の利用を促進することになります。
昇進した場合、商品に責任を持つブランドマネージャーなどでしょうか。
専門領域の知識は支援会社に及ばないものの、商品企画などの上流、利用ユーザーなどの下流まで全体を見渡せます。
僕はアルバイトではあるものの、支援会社のキャリアが7年あることになります。
支援会社として経験を深めることもできたのですが、両方の経験があったほうがキャリア構築に役立つと判断したため、事業会社を選択しました。
fa-check業界
僕が重視していたポイントは下記になります。
- T業界
- ベンチャー企業
- 海外を視野に入れている
- 未来を感じさせてくれる業界
- ベンチャー企業が続々参戦してる業界
- 世の中の不条理を変える可能性がある業界
- 個人的に妄想が捗りワクワクする業界 ← 超重要
これの半分以上を満たす業界が条件で、実際に多く受けたのが下記の業界です。
- AI
- ITスキルの教育
- ITツールのベンダー
- シェアリングエコノミー
- マーケティングツールのベンダー
そして、全ての条件を満たす業界がAI業界でした。
つまり、僕の理想の転職先は、
AI業界にいる海外も視野に入れているベンチャー企業の何でもやらせてくれる自社マーケティング担当、です。
幸運なことに、この条件を完全に満たす会社から内定を頂くことができました!
広告運用のスキル様様ですm(_ _)m
ちなみに、海外への転職も同時に検討していました。
実際に受けた国と地域が、シンガポール、フィリピンのセブ島、タイのバンコク、ベトナムのダナン、マレーシアのクアラルンプールでした。
ほぼ内定を出た所もあったのですが、入国の目処が立たず諦めました。
7年間ギャプライズで働いた感想
ギャプライズはとても良い会社でした。
従業員だったのでどうしても偏りが入りますが、客観的に見てもそう言えると思います。
以下、特に良いと感じたギャプライズの社風です。
- いい人ばかり
- 人を褒めて応援する文化がある
- 結果だけでなく、プロセスも評価してくれる
- 人同士のコミュニケーションをとても大事にする
- 全社員が皆んなで強力して会社を作っていく風土がある
- 経営陣は社会情勢をしっかり見据えて先手先手で動いてくれる
- 世界最先端、かつ日本にまで浸透していないサービスを広められる
他にも細かい所ですが、個人的にここがお気に入りでした。
- テレワークできる
- スタンディングデスクがある
- 音楽聞きながら仕事できる(イヤホンOK)
- パーティションで区切られた個人作業スペースがある
- 福利厚生が抜群な関東ITS健康保険組合に加入できる
人によって感じ方はそれぞれですが、生産性の無い無意味なストレスはほとんどありませんでした。
メンバー同士の仲もとても良く、社外でスポーツや音楽活動もして楽しんでました。
仕事する環境も、常に改善されてました。
コロナのニュースが出た時も、いち早く自宅で効率を落とさず作業する支援をしてくれました。
実際、総務省からテレワーク先駆者企業に選出されてました。
働く環境は柔軟に選べるようにしたい
日本にまだ根付いてないサービスを広めたい
会社の運営にしっかりと自分も関わっていきたい
時には仲間と遊んだりしてオンもオフも充実させたい
こう考えている人には、ギャプライズはとてもオススメできる会社です。
最後に
会社と従業員って、ドライに言えばただのビジネス上の契約関係なわけです。
つまり、両者に上下はなく対等な存在です。
とは言うものの、雇われる側はある程度生殺与奪権を握られることになります。
だからこそ、自分が働く会社選びは慎重に行うべきです。
自分の意識とは関係なく、周りの環境が自分の人生に及ぼす影響って極めて大きいです。
7年半前、ギャプライズを見つけたのは偶然でした。
大変な時期もありましたし、落ち着くまでに時間もかかりました。
でも、20代後半〜30台前半という超重要な時期にギャプライズの価値観と仲間に触れられて本当に良かったです。
働く場所は変わりますが、仕事をすることが楽しい!と思えたのはギャプライズにいれたからです。
本当にお世話になりました、そしてありがとうございました!