【保存版】WEB広告運用の仕事を現場ベースで紹介/要求スキルも解説

 

マサユキ
本記事では、WEB広告運用の仕事内容をまとめてあります。
広告運用の概論は色々なサイトで解説されてますが、実際どんなことをするのかイメージしにくいと思います。
そこで、日々発生する業務を実務ベースでまとめました。
広告運用の業務は多岐にわたりますが、だいたいは下記のどれかに該当するはずです。
これから広告運用をしてみたい!って人が、仕事の全体像を掴んでくれるキッカケになると嬉しいです!

 

こんにちは、広告運用を軸にマーケターのキャリアを作るマサユキです(@masa_blogra

都内のWEBコンサル会社で7年くらい広告運用をやっています。

最近、WEBマーケティング職の人気が高まってきてますよね。
その中のWEB広告運用の仕事に興味を持った人も多いんじゃないでしょうか。
広告運用の概要は分かったと思うのですが、実務に入った時どんな業務が出てくるのか気になりますよね。

そこで、そこそこ長く現場でやっている僕が、広告運用のメインの仕事を4つに分けて紹介します。
本記事を読めば、実際に働いている姿や、必要なスキルのイメージができるはずです。

 

この記事の内容

  • WEB広告運用のメイン業務の紹介
  • 必要とされるスキル

 

 

所属する会社によって多少異なる所はあると思いますが、大枠はおさえているはずです。
それでは、よろしくお願いします!

広告運用って何?って方は、下記で概要を把握して戻ってきてください!

 

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WEB広告運用の仕事を現場ベースで紹介

WEB広告運用の仕事は、大きく4つに分かれます。

 

  • 戦略立案
  • 配信準備
  • 毎日の調整
  • 振り返りと提案

 

それぞれを細分化して解説しつつ、それぞれの要求スキルも一緒に紹介します。

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戦略立案

 

広告で成果を出すための戦略を立てます。
ここの戦略がすべての施策の土台となる最重要な部分です。
WEB広告は長期スパンで考えると言われますが、成果の9割くらいはもうここで決まってます。

運用者が受け持つ案件は、専門知識がない業界であることが多いはずです。
これはつまり、業界知識ゼロの素人が専門的な商品を求めている人の心を動かして商品を売らなきゃいけないってことです。
よくよく考えると、中々ハードルが高いですね。

ここで求められるのが、マーケティングの設計力と仮説力の2点です。
少ない情報からターゲットが好みそうなポイントを特定し、そこを攻めていくわけです。
どちらかと言うと、知識よりも思考力的な要素が強くなっています。

 

発生する業務
  • 商材、競合の分析
  • ターゲット・ペルソナの分析
  • 広告媒体の選定
  • アカウント構成を考える

商材、競合の分析

広告を出す商材の分析と、競合の調査・分析を行います。
商材の特徴、業界全体での立ち位置、競合との比較など、マーケティングでよく聞く3C分析、SWOT分析みたいなフレームワークを多様することになります。
商材にもよりますが、競合が一切いない商材が来ることは少ないはずです。
分析するために、サイトをチェックしたり、業界で有名なポータルサイトを見たり、広告主にヒアリングしたりしていきます。

ターゲット・ペルソナの設定

広告を見せる想定ターゲット(ペルソナ)を考えます。
性別、職業、好きなもの、日常の行動など色々な角度から想像していきます。
ここの精度が低いと成果は出ませんし、逆に狙い撃ちできれば成果も出やすいです。
最初の段階では大まかなターゲットを決め、広告がスタートしたら更に深堀りしたり変更を加えたりしていきます。

広告媒体の選定

色々な広告媒体の中から、商材とターゲットにマッチする媒体を選定します。
媒体によって得意なことが異なるため、媒体それぞれの特徴を見極め、ターゲットに効果的な媒体を選定していきます。
広告媒体はとても数が多いので、業界の動向を定期的にチェックしておく必要があります。

代表的な媒体は、リスティング、Facebook、Twitter、LINEなどです。

アカウント構成を考える

媒体が決まったら、どういう形で広告媒体に入稿するか決めていきます。
使える広告費から逆算して機能を選定し、その機能を使うのに必要な要素を決めていきます。
例えば、検索広告を使うことに決めたなら、キーワードや広告文案を考えます。

このアカウント作りによって、広告費の消化・申込みの効率が変わってきます。
使っているデータが全く同じであっても、このアカウント構成によって成果は変わってきます。
いかに広告費を上手に配分するかがカギとなります。

ちなみに、このアカウント構成は媒体が推奨するテンプレがあります。
そのテンプレを使ってもいいですし、自分の好きなようにしても大丈夫です。
ある程度経験がある人は、中間くらいの構成にしている印象です。

配信準備

 

立てた戦略を実際に形にしていく作業です。
ここから手作業の比率が増えていき、広告の管理画面や表計算ソフトを使っていくことになります。
大枠は戦略に沿っていくのですが、抽象的だった戦略を具体的な形にしなきゃいけない重要な部分です。
全て手作業になるので、ミスが出やすい部分でもあります。

 

発生する業務
  • 入稿データ作成
  • 広告・サイトの審査
  • タグの設定
  • CVテスト

入稿データ作成

上記のアカウント構成を実際に形にする作業です。
ここから、少しずつ手を動かすボリュームが増えてきます。
入稿に必要な要素は省きますが、どの広告媒体もだいたい下記が必要になります。

 

  • 実際に配信する広告
  • オーディエンスの指定
  • 上記をまとめたキャンペーン(最上位階層フォルダみたいなもの)

 

広告媒体によって操作は異なり、リスティング広告はExcelや専用ツール、SNS広告は管理画面から直接作業します。
広告が開始した後に何かデータを加えたい時は、都度入稿データの作成が必要になります。

広告・サイトの審査

広告を配信するには、媒体側が設けてるルールに従う必要があります。
そのルールに違反していないか、広告とサイトを審査にかけます。
この審査に通過して初めて、広告が配信できるようになります。

もし違反があったら、該当部分を修正し再度審査をしてもらうことになります。
広告のルールは媒体によって異なるのですが、大枠はどれも同じです。
法律的にNGなもの、使える記号、文字量など色々な部分をチェックされます。

タグの設定

タグというコードをサイトに埋め込みます。
タグを入れると、特定のページにアクセスがあった時に計測ツールが数字をカウントしてくれます。
この作業をすることで、申し込み数を計測できたり、外部の解析ツールが使えるようになります。

最近は、タグマネージャー(タグマネ)という一元管理ツール経由でタグ管理することがほとんどです。
代表的なタグマネは、GoogleTagManager(GTM)、YahooTagManager(YTM)の2種類となります。

ちなみに、タグ関連の作業は広告運用の中でもとっつきにくい分野です。
場合によっては、エンジニアの知識が必要になるパターンも出てきます。
だからこそ、知識がある人はすごく重宝されます。

CVテスト

広告経由で申込があった時に、計測ツールが反応するか確認します。
実際に広告経由で申し込みをしてみて、CV数がカウントされればOKです。

もし数値が反応しないなら、タグやサイトに不具合があるということです。
原因を特定したあとに修正をし、再度CVテストを行います。

ここがクリアできれば、広告を配信させる準備が完了したことになります。

毎日の調整

 

 

広告がスタートした後の業務です。
広告運用はここに費やす時間が多くなります。
経験が浅いうちは、これから紹介する業務を順にこなしていくことになるはずです。

日常的なマーケティング思考と、表計算ソフト使用、タスクの重み付け、複数案件を効率的にさばいていく器用さが求められます。

 

発生する業務
  • 予算調整
  • 機能、設定の精査
  • 広告の精査
  • レポート作成

予算調整

各施策への予算配分を変更したり、決められた予算をオーバーをしないよう調整します。
予算はクライアントから指示されるため、その中で全ての施策を行っていきます。
予算を使える期間は、1ヶ月単位になることが多いですね。
作業そのものは単純ですが、予算オーバーするとクライアントから怒られます・・・

機能、設定の精査

使っている機能や設定を分析し精査をします。
最初に立てた戦略の細かい所に修正を入れて練り上げるイメージです。
下記のような部分を広範囲に見て調整していきます。

 

  • ターゲットの興味関心
  • 広告の配信対象
  • その他細かい設定

 

既にデータが貯まっているはずなので、そのデータを見て仮説を立てます。
その仮説を実行し再び貯まったデータを見て、また新しい仮説と検証を繰り返します。

広告の精査

今使っている広告のデータを見て、新しい広告案を考えます。
広告の種類はいくつかありますが、考え方は大体どれも同じです。

テキスト広告は文面を変えるだけなので、分析と検証は簡単です。
バナー広告と動画広告はビジュアルでのアピールが大きいので、カラー・レイアウト・キャッチコピーなど色々な部分を考えます。
ある程度仮説ができたら、新しい広告を作り再度検証を行います。

ここの業務は、その人の感性みたいなものが現れやすい分野でもあります。
同じ商材で広告を作らせると、いろんなパターンが見られて面白いはずです。

レポートの作成

広告運用は、日常的にレポートの作成を行います。
レポートは主に2種類あります。

 

  • 定期レポート
  • 必要に応じて作るレポート

 

定期レポートは、特定の期間で区切って作るレポートです。
日次、週次、月次の3つになることが多いはずです。
特に月次は、月初のタイミングで一気に作ることになるので大変です。

必要に応じて作るレポートは、何かを分析する時にピンポイントで作ります。
例えば、配信時間だけを分析したり、流入キーワードを分析したりする時に使います。
大抵の機能はレポートに出せるため、特に使う頻度が高いはずです。

振り返りと提案


配信の区切りがついたら、先月の成果の振り返りと翌月の改善プランを作成します。
広告は1ヶ月単位で区切ることが多いので、翌月の1周目付近にこの作業が集中することになります。

過去の施策の把握、正確な知識、資料作成力が総合的に求められます。
質が低い振り返りだとクライアントから不信感を持たれることもあるので、わりと難易度は高めです。
ここまで1人でできて、広告運用者として独り立ちできたことになります。

 

発生する業務
  • 先月の分析と翌月の提案
  • 資料作成
  • 定例会

先月の分析と翌月の提案

先月の広告の成果を分析していきます。
ここの内容をもとに、翌月のプランを作っていくことになります。

数値は前述した月次レポートを見て、その成果となった要因を考えます。
広告の管理画面だけを見て分析することもあれば、外部ツールを使って高度な分析をすることもあります。
分析する項目は多く、オーディエンスや広告の内容を総合的に判断していくことになります。

分析した結果をもとに、下記のような内容を検討していきます。

 

  • 成果が悪い所の改善案
  • 成果が良い所を更に伸ばす提案
  • 新しい広告媒体や機能の導入提案

 

分析と提案の内容は、一貫性を持たせることが重要です。
ここに矛盾が生じると、説得力が出ず定例会が大変になります。
広告の知見がある人が相手だと、鋭いツッコミがくるので要注意です。

資料作成

分析した内容は、Excelやパワポにまとめていきます。
資料に盛り込む内容は、下記の3つになります。

 

  • 数値の実績
  • 自分なりの意見
  • 今後実行する予定の施策

 

この3つをより魅せるために、見やすい資料や論理的な説明が必要になります。
使うフォーマットは、会社が共通で使っているものがあるはずです。

定例会

作った資料を持って、クライアント先に訪問し成果を報告します。
遠方のクライアントは、オンラインで行います。

ただ、ここは会社によってルールが異なります。
運用者が訪問を行うこともありますし、フロントに立つ営業が行うこともあります。
成果が良い時はウキウキ、悪い時は胃が痛くなります・・・

広告運用の業務まとめ

 

現場目線で広告運用の業務を紹介してきました。
もういちど、内容を振り返ります。

 

広告運用のお仕事まとめ
  • 成果の大半が決まる戦略立案
  • 広告を出稿する配信準備
  • 微調整を加える毎日仕事
  • 成果を改善する振り返りと提案

     

    広告運用の業務の全体像のイメージが沸いたんじゃないかなと思います。
    これから広告運用をしよう!って思ってる人の参考になれば嬉しいです。

     

    最後に

    最初にお伝えした通り、僕は7年くらい広告運用歴があります。
    その経験から言えることは、広告運用の経験があるとキャリアに良い影響をもたらしてくれます。

     

    7年広告運用やって思うこと
    • 市場価値が高い
    • テレワークできる
    • 学習コストも結構低い
    • いろんな副業へ応用できる
    • 時代の最先端の技術に触れられる
    • いろんな業界に足を踏み入れられる

     

    僕は少し前まで転職活動をしていたのですが、大小様々な企業からオファーを貰いました。
    最終的に、今後が楽しみな事業会社のデジタルマーケターとして転職することになりました。

     

    • 市場価値の高いスキルが欲しい
    • 日本、海外好きな場所で仕事をしたい
    • 副業、フリーランスで仕事をしてみたい

     

    こんな仕事をしてみたいに、広告運用はとてもオススメです。
    ぜひ、ホワイトな会社を見つけて良いキャリアを築いてください。

    もし聞いてみたいことなどあれば、Twitterからメッセいただければお返事します!

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